私もそうでしたが、妊婦さんがトキソプラズマ症にかかると危険というのは、妊娠してから知る方が多いと思います。
そしてこう思いますよね?「私にはトキソプラズマ抗体はあるのだろうか?」と・・・。
トキソプラズマ抗体(免疫)はあるかどうかは産婦人科での血液検査で調べることができます。
以下、詳しく書いていきます。
目次
トキソプラズマ抗体検査とは?
トキソプラズマ抗体検査は、産婦人科でお願いすれば検査を受けられます。(病院から検査を勧めてくるところも多いです)
検査方法は、血液検査です。
今現在日本では、必ず検査しなくてはいけない検査に指定されてなく「してもしなくてもいい検査」と位置付けられていますので、検査を受けたいときは任意での検査になります。
※産婦人科によっては、元々妊婦検診での血液検査で実施項目に入っている産院もあります。
※日本の全参加施設の約半分で実施されています。
トキソプラズマ抗体検査の実施時期は?
実施時期は多くの場合、妊娠初期に実施されます。(12週まで)
トキソプラズマ抗体検査の費用は?
トキソプラズマ抗体検査は自費ですが、1000円ほどになります。
妊婦検診の時に一緒に実施することが多いようです。
トキソプラズマ抗体検査で陰性になったら?
トキソプラズマ抗体検査で陰性だった場合、それは「抗体がない」。つまり「過去に感染したことがない」ということになりますので、妊娠中に初感染しないように、猫との接し方や、生肉を食さない、しっかり加熱するなど感染しないように気を付けて妊婦ライフを送ってくださいね。
トキソプラズマ抗体検査は妊娠中何度も受けられるの?
基本的には妊娠初期(12週まで)にする検査になります。この時に陰性だった妊婦さんは、その後初感染していないか不安になるので、妊娠中期・後期にも検査をしたいと思う方がいますが、基本的には妊娠初期だけで十分だとお医者さんに言われることが多いようです。
しかし、病院によっては頼まれれば何度でも検査をしてくれるところもありますので、妊娠初期の抗体検査で陰性だったとしても、中期・後期に初感染していないか気になるという妊婦さんはかかりつけ医に相談してみてくださいね。
トキソプラズマ抗体検査で陽性だった場合
トキソプラズマ抗体検査の結果が「陽性」だった場合、免疫がある(感染している)ということになります。
この時に問題になるのは、感染したのが「妊娠する以前に感染したのか?」「妊娠中に感染したのか?」という疑問です。
妊娠する以前に感染していたのであれば、今後の妊婦生活を安心して暮らせます。逆に「妊娠中の初感染」だった場合は、胎児への感染率を下げるために薬を投与します。
このようにいつ感染したのかが重要になるため、「いつ初感染したのか」を知る検査(トキソプラズマIgM抗体検査)に進んでいきます。
トキソプラズマIgM抗体検査とは?
トキソプラズマIgM抗体検査(血液検査)も陰性・陽性という結果がでます。
IgM抗体検査で陰性という結果が出れば、妊娠前の初感染ということがわかるので今後の妊婦ライフを安心して過ごせます。(あくまでもトキソプラズマに関しては)
逆にIgM検査で陽性だった場合、妊娠中の初感染を確定させるものではありません。さらに検査をすることで初感染時期がいつ頃か推測することができるようになります。
アヴィディティ検査とは
こちらは特殊な検査でどこででも実施できる検査ではないようですが、このアヴィディティ検査をすることで「初感染の後どれくらい時間が経過しているのかを推定することができます。」
※あくまでも推定です。
この検査で陰性と出れば、安心の妊婦ライフを送ってください。
この検査で陽性の場合は、お薬の投薬により、胎児が先天性トキソプラズマ症を感染するリスクが最大で7分の1にまで下がるようです。
まとめ
トキソプラズマ抗体検査は、陰性なら今後の妊婦生活を注意しないといけなく、陽性なら検査を続けていくことになる、とどっちの結果が出ても「スッキリ」しない検査です。
最終の検査の結果「陽性」だったとしても、お薬の投与で胎児への感染率は大きく下げられます。