新型出生前診断(NIPT)とは?費用や条件に付いて

新型出生前診断(NIPT)とは?費用や条件に付いて

新型出生前診断をご存知ですか?

正式名称・無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)

新型出生前診断とは、妊婦さんの血液を採取して、おなかの赤ちゃんの染色体異常の有無を調べる検査です。

これによりダウン症候群などの可能性を見極めることができます。

今までも出生前診断として、母体血清マーカーテスト(トリプルマーカーテスト・クアトロテスト)や羊水検査などがありましたが、

母体血清マーカーテスト(トリプルマーカーテスト・クアトロテスト)は精度の問題。

羊水検査は、検査方法が母体への負担になることがあり流産の可能性がありました。(300分の1)

その点、新型出生前診断は、精度も上がり(確定診断ではありません)、検査方法も血液を採取するだけと容易ですので、妊婦さんへの負担も軽く済みます。

しかしながら、新型出生前診断は、おなかの赤ちゃんの「生命の選別」に利用されかねないという倫理的課題があるので、日本医学会を中心に新型出生前診断を受けるためのガイドラインが作成されました。

以下、新型出生前診断を受けられる条件や、検査方法、費用、診断確率などについてまとめました。

従来の出生前診断についてはこちら↓

母体血清マーカーテスト(トリプルマーカーテスト、クアトロテスト)とは、出生前診断の一つです。 いくつかある出生前診断の中では、採血した...

新型出生前診断(NIPT)を受けられる条件は?

上記に記載のように、新型出生前診断は「生命の選別」という倫理的懸念から診断を受けるためには、以下のいづれかの条件に当てはまっている必要があります。

  • 出産予定日の時に35歳以上の妊婦さん(高齢出産)
  • 染色体疾患の子供の出産経験がある
  • 胎児の染色体異常の可能性が高いと診断

です。

そのほか病院の独自条件として、診断する病院での分娩が必須条件の病院もあります。

新型出生前診断は、妊娠10~18週頃までが受けられる時期です。

検査結果はおよそ2週間後に出ます。

採決をするまでには2~3回の遺伝カウンセリングが必要になります。この時間が新型出生前診断やダウン症についての知識を得るとても大切な時間になります。

※遺伝カウンセラーとのカウンセリングのあと、約4割の妊婦さんが新型出生前診断をすることを止めるそうです。

新型出生前診断を受けるための条件の一つに、遺伝カウンセラーとのカウンセリングがありますが、遺伝カウンセラーとはどのような方々なのでしょうか?...
新型出生前診断を受けるためには遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングが必須になります。 遺伝カウンセリングとはどのようなこと...
新型出生前診断を受けられる病院は限られていますので、受診予約をするのに数週間~数ヶ月目待ちになってしまうこともあるそうです。悩んでいる方は妊娠がわかり次第早めの行動が大切です!!

新型出生前診断(NIPT)の費用は??

新型出生前診断の費用は最大で27万ほどです。

この27万円には、新型出生前診断をした結果、陽性が出た人が羊水検査に進む人もいますが、その時の羊水検査の費用も含まれた額です。

新型出生前診断(NIPT)を受けている人はどれくらい?

2013年の4月から、日本医学会の認定を受けた病院で新型出生前診断の診断が始まりましたが、それから3年で3万615人が検査を受けています。

新型出生前診断(NIPT)の検査方法

診断方法は、従来の出生前診断(トリプルマーカーテスト・クアトロテスト)と同じように妊婦さんの血液を採取して診断します。

この妊婦さんの血液に含まれる、胎児由来の遺伝子を調べることでいくつかの先天性疾患の確率を診断します。

結果が出るまでに2週間ほどかかります。

新型出生前診断で何がわかる??

新型出生前診断でわかる先天性の疾患は、

  • 13トリソミー(パトー症候群)
  • 18トリソミー(エドワード症候群)
  • 21トリソミー(ダウン症候群)

の3つです。

判定結果は陽性または陰性として出ます。

新型出生前診断の確率はどれくらい?

新型出生前診断は確定診断ではありません。

35歳の妊婦さんが陽性と診断された場合、約84.3%の赤ちゃんが実際にいずれかの疾患を持っていますが、逆に言えば残り約15.7%の赤ちゃんは疾患なく生まれます。

この確率は高齢になるごとにだんだんと高くなり、40歳で陽性の場合は95.5%の確率でいずれかの疾患を持っています。

いずれにせよ、新型出生前診断は確定診断ではありませんので、陽性が出た場合には確定診断である羊水検査に進むかをよくご家族で話し合われてください。

新型出生前診断の問題点と生命の選別

新型出生前診断で胎児の染色体異常が確定した妊婦さんの94%が人工妊娠中絶を選択しているというデータがあります。

この結果は、新型出生前診断が導入される前から懸念されていたことでした。

新型出生前診断の話になると出てくる「生命の選別」とはまさに、当時の厚生労働大臣の言葉です。

生命の選別が起こる懸念が以前から問題視されていたんですね。

そのため日本医学会を中心にして「新型出生前診断を受けるためのガイドライン」を作ったんですね。

新型出生前診断に突き付けられている課題は、「生命の選別」という非常に重い倫理的課題です。

特に考えなくてはいけないのは、そういう障害を抱えながら今現在生きている方々のことですよね。

その方々の立場に立てば「自分は生まれなくていい存在なのか」と・・・苦しんでしまいますよね。

それを含めて考えたうえで検査を受けるかどうか、あるいは陽性になった時にどうするのかまで、夫婦でしっかりと話し合う必要性があるのかなぁと思います。

と言いつつも↓

※妊娠がわかってから新型出生前診断を受けられるまでの期間は短いです(妊娠10~18週頃までが受けられる時期ですので)。ですのでまずは、検査を検討している方は迷わずカウンセリング予約をされることをおすすめします。遺伝カウンセラーとカウンセリングをした結果、家族会議をしながら最終的に診断をするか決めればいいですからね。

新型出生前診断を受けられる病院は??

新型出生前診断は認定された病院でしか受けることができません。

臨床検査を行っている全国の71の病院で新型出生前診断を受けることができます。

新型出生前診断を受けられる病院は、倫理的懸念などから日本医学会に認定された臨床検査をしている全国の限られた指定病院だけです。 ※201...

新型出生診断は受けた方がいい??

新型出生前診断に興味があるのであれば、まずは遺伝カウンセリングを受けることをおすすめします。

遺伝カウンセラーという専門家の方と染色体異常やダウン症について、色々なことを知ることで、悩んでいるあなたの心を溶かしてくれることもあります。

カウンセリングを受けた結果、「新型出生前診断はしなくていいや!!」とスッキリとすることもありますよね♪

※実際、このカウンセリングの結果、4割の方が実際に診断をすることを止めたそうですよ。(だからこそ、それでも診断したい方々は陽性になると94%の方が人工妊娠中絶をしているんだと思います)

どうしようかな??気になるな??と思っているのであれば、まずはカウンセリングを受けることで、本当にご自分がどうしたいのかが見えてくると思いますよ♪

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